英語のリスニングを得意科目へ!精聴とシャドウイング
リスニングを伸ばすには、聞き取る力と崩した言い回しの知識が必要です。
この2つの力を効率的に伸ばすには、精聴とシャドウイングという勉強方法が効果的です。
①リスニングの勉強法~精聴~
精聴とは、読んで字のごとく、精密に聴く、ということです。
■用意するもの
CD付きのテキストまたは、ラジオのNHK英語講座の録音とテキスト
繰り返し聞けて、文章で確認できるものなら何でもいいです。
難易度は、はじめは簡単すぎるぐらいのものを選びましょう。
慣れてきたら、自分にはちょっと難しいと感じるぐらいのものにレベルアップするのがベストです。
■手順1
ディクテーションで自分の聞き取れている部分と聞き取れていない部分を把握する。
ディクテーションとは、読み上げられる外国語を書き取ることです。
5回~10回ぐらい音声を聞き、聞こえたとおりに紙に書いていきます。
分からない部分は、カタカナでいいので聞こえたとおりに書きだします。
■手順2
分からなかった部分を重点的に聞き、出来るだけ英文を完成させます。
■手順3
次に答えを確認して、自分の書いたものを添削し、聞き取れるまで何度も音声を聞きます。
②リスニングの勉強法~シャドーイング~
シャドーイングでリズムを体に覚えさせる。
シャドーイングとは、音声に続いて同じ文章を読み上げることです。
音声にややかぶせ気味で、テキストを見ずに行うことがポイントです。
発音やアクセントをマネすることを意識しましょう。
まとめ
一字一句を丁寧に聴き取る精聴と、発音や会話になった時の砕けた言い回しを覚えるシャドウイングを繰り返し行うことが、リスニング得意科目化への第一歩です。
『ドラゴン桜2』でも、渡辺直美似の先生がシャドウイングを行っていました。
恥ずかしがらずに行うことがポイントです。
英語のリスニングが苦手な人のための勉強法まとめ
一言で「リスニングが苦手」と言っても、原因は何個かに分けられます。
①英語の「音」が聞き取れない
②そもそも語彙が少ない
③英文法を知らない
上記の3つが主な原因として考えられます。
それぞれ効果的な勉強法をご紹介します。
①英語の「音」の聞き取りを伸ばす勉強法
そもそも日本語は、世界的にみても言葉に使用する「音」が圧倒的に少ない言語です。
日本語だけをメインに育ってきた人にとって、英語の多数ある「音」を聞き取ることは非常に難しいことなのです。
さらに、単語と文章になった時で、明らかに発音が変わることがあります。
【例】
want ウォント と聞こえます。
しかし後ろに to が来ると、
絶対に want to ワナ と聞こえます。(確実に言っています)
You want to hole me tight.
お笑いコンビ「どぶろっく」さんの『もしかしてだけど』英語バージョンの一節です。
ユーワナホールミータイ と歌ってらっしゃいました。
リスニングで点を伸ばしていくには、このような「くずしの表現」を知る必要があります。
対策としては、繰り返し英語を聞いて耳をならしていくしかありません。
ただし、リスニング初級レベルの人は、英語を聞いているだけの「聞き流し」ではリスニング能力は伸びません。
・一文一文確かめながら聞く精聴
・聞いた英文を少しずらして読み上げていくシャドウイング
この2つを行うことが英語の「音」を聞きとる能力を伸ばす近道です。
関連記事
英語のリスニングを得意科目へ!精聴とシャドウイング - 脳科学に基づいた効率的な勉強方法 (hatenablog.com)
②英語の語彙(ボキャブラリー)を効率的に増やす方法
単純に英単語帳を1ページ目から覚えていくのは効率が悪いです。
英単語の覚え方のポイントは、
・反復
・関連付け
・実践
この3つです。
・英単語の反復勉強のコツ
1日10個ずつしっかり暗記して10日で100個の英単語を覚えるより、1日に100個の英単語を10日毎日ザっと勉強するほうが脳の働き的に暗記効率がいいです。
多めの量の単語と毎日接するようにしましょう。
関連記事
単語や歴史の暗記ものは繰り返し勉強して長期記憶に変換する - 脳科学に基づいた効率的な勉強方法 (hatenablog.com)
長期記憶にするには分散学習を意識すべし - 脳科学に基づいた効率的な勉強方法 (hatenablog.com)
・英単語を関連付けて記憶する
覚えたい単語の発音や意味などから連想されるものをイメージして覚えます。
【例】「run」
「走る」というイメージが強いですが、(機械などが)運転する、動く、(経営などが)うまく営まれる、(液体などが)流れる、という意味もあります。
【覚え方】
ランケーブルで機械が動いて経営がうまくいく。
張り巡らされたランケーブルの中を電気が走っているイメージを持つと、覚えやすいです。
このように、「つづり」や「発音」だけでなく、イメージしながら暗記すると、記憶に定着しやすくなります。
③英文法の効果的な勉強方法
英文法は言語のルールなので、これを知らないと意味を正しく理解できない場面が多数出てきます。高得点を目指すなら、中学生レベルのものは必ず押さえておかなければなりません。
ポイントは、音読と暗唱とアウトプットです。
短い文章で良いので、音読を繰り返し、その後目を閉じて暗唱します。
新しく覚えた単語などを使って、同じ構造の文章を書いてみます。
日記やTwitterにつぶやくという形でのアウトプットも効果的です。
東大受験マンガ『ドラゴン桜2』でもTwitterにつぶやく英語勉強法は紹介されていました。
使ってみる、という事が大切なんですね。
まとめ
リスニングの上達方法は
・精聴とシャドウイング
・覚えている単語の量を増やす
・英文法を暗記する
この3つです。
しっかりおさえて、点数を伸ばしていきましょう!
長期記憶にするには分散学習を意識すべし
分散学習と集中学習
分散学習と集中学習と呼ばれる勉強方法があります。
【例】歴史を8時間勉強するとします。
・毎日数時間、1週間でトータル8時間勉強する→分散学習
・1日で8時間ぶっ通しで勉強する→集中学習
少し乱暴ですが、ざっくり説明しますとこのような感じです。
覚えたものを長く忘れないようにするには(長期記憶)、分散学習が効果的です。
分散学習の効果的な方法
小分けでコツコツ勉強するのが分散学習です。
分散学習でも大切なのは、復習です。
勉強内容を反復することを意識すると、効率よく覚えられます。
【実例】日本史の1時間勉強スケジュール
毎日1時間日本史を勉強するとします。
・はじめの10分は前日の復習にあてる
・5分~10分で当日分の覚える箇所を暗記
・5分で覚えている限りを白紙に書きだす
・見直し
・残り時間でポイント整理
脳に定着しやすい勉強スケジュールです。
参考にどうぞ。
単語などは多めの量を短時間で反復する方が効率的
1週間で英単語を35個覚えると目標を立てます。
①毎日10分、前日の復習を入れながら5個ずつ暗記する
②毎日10分、35個の英単語を覚えるよう勉強する
どっちもいけそうな気がしますが、分散学習的に効率が良いのは②です。
人間の脳は接する機会の多いものを重要だと認識します。
ちょっと多いな、と感じるぐらいの量の単語と毎日接することで、脳に長期記憶として認識させます。
今日からの勉強方法に取り入れてみてください。
【参考】
ニューヨークにあるノーベル賞取った人も輩出している研究所の分散学習に関する論文です。無料で読めます。
単語や歴史の暗記ものは繰り返し勉強して長期記憶に変換する
「短期記憶」と「長期記憶」
人間の記憶には、「短期記憶」と「長期記憶」が存在します。
短期記憶は、
昨日の夕飯は煮魚。
今日の理科の授業は理科室に変更。
○○さんのLINEIDは×××。
など一応は覚えたけど、長くて数日、短くて数分もたず忘れてしまう記憶のことを言います。
長期記憶は、
日本の首都は東京
自分の携帯番号は080・・・
794うぐいす平安京
など脳に定着して長い時間忘れない記憶のことを言います。
暗記したものを忘れない=短期記憶を長期記憶にする
覚えたと思った英単語をすぐに忘れてしまうのは、それが短期記憶だからです。
繰り返し覚えることで、短期記憶が長期記憶にかわります。
効率的覚え方は、忘れる前にもう一度覚える、という作業をすることです。
【復習のタイミング例】
寝る前に覚える→朝確認する→寝る前にテストをする→3日後にテストをする→4日後にテストをする
5分ずつ程度でいいのでこのルーティーンを行うと、記憶が長期記憶として脳に定着しやすくなります。
カレンダーやふせんを活用して勉強サイクルを決めましょう!